皮膚レーザー
肝斑は、シミの一種で、左右対称に現れる淡褐色の色素斑です。 女性に多く、思春期以降から発症し、30歳頃から妊娠出産などを契機に増悪する傾向があります。
紫外線による負荷の蓄積や、顔をこするように拭き取る習慣が過刺激となり、原因の一つになることがあります。女性ホルモンのバランスにも関わり、妊娠後期と更年期に悪化しやすいと言われています。避妊薬も増悪因子となります。
頬からこめかみ、おでこ(前額部)、口の周りに多く、左右対称性となるのが典型例
美白効果のある抗プラスミン薬であるトラネキサム酸が、肝斑治療に広く使われております。止血剤としても使われるので、抗凝固剤を服用されている方には処方できません。 また、メラニンを分解する作用とメラニンの生成も抑える作用をもつビタミンCも肝斑治療に広く使われております。 これら2つの内服を組み合わせ、適切な内服手順を守ると肝斑治療に効果があるとされています。ただし、トラネキサム酸は2ヶ月内服1カ月休薬の3カ月周期を守って服用してもらいます。
食欲不振や吐き気(稀で一時的) 腎機能低下のある方や高齢者の方には処方しません。 ピルとの併用はできません。 日常の薬にトラネキサム酸が含まれている事があります。服用している薬は必ず申し出て下さい。
実は肝斑へのトランサミンやビタミンC内服薬は保険適応外です。湿疹、皮膚炎、蕁麻疹等があれば保険適応となりますが、いわゆるレセプト病名は禁止されていますので、肝斑だけで保険適応にはなりません。
肝斑は一回で取ろうとすると、それを刺激ととらえてしまい、余計にしみが濃くなります。トーニングとは、レーザー照射パワーをあえて低出力にして、少しずつ数回にわけて色を抜いていくシミ抜きのような治療法です。ピコレーザーの登場以降、Qスイッチによるトーニングとは次元の異なる良好な治療結果ぎ報告されております。一度ご相談ください。
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